【ラウンドテーブル】Zone C(コミュニティ)学び合うコミュニティを培う-持続可能なコミュニティをコーディネートする-

Zone C (コミュニティ)
学び合うコミュニティを培う-持続可能なコミュニティをコーディネートする-
 
 これまでZone Cでは、各地で取り組まれている長期に渡る実践の歩みとその展開を、地域・世代・領域を超え共有し検討し続けています。そして、ここ数年はコミュニティの発展における「持続性」をめぐる問題に焦点を当て、互いの実践から学び合っています。現在、私たちが地域や職場で出会う課題はある一つのアプローチで解決しえないものへとより複雑化・高度化しています。そのため、地域の発展を支える自治や学習においてもその持続的な展開をどのようにコーディネートしていくかがこれまで以上に問われていると言えます。この問題意識と視点を引き継ぎながら、今回Zone Cは、C1「若者と地域」・C2「地域と学校」という互いに重なり合う2つのテーマを設定いたしました。
 人口減少・移動の更なる進行によって、地域社会の存立そのものが危ぶまれるとともに、「地方創生」が重点課題としてクローズ・アップされてきました。そのような中、C1では、あらためて新しい世代の主体的な実践や地域活動に光をあてながら、その持続的な展開を支えるコーディネートの可能性と課題を考えていきたいと思います。
 また、昨年12月には「学校と地域の連携・協働」にかかわる課題整理と今後の包括的な方向性を提起する中央教育審議会答申が出されましたが、子どもたちの学びや成長を支えることで学校と地域がともに学び合うという実践は、各地で着実に積み重ねられてきています。C2では、そのような実践の長い歩みや新しい試みを交流し、その価値を互いにじっくりとふりかえりながら、子どもも大人も育ち合うコミュニティのこれからを考えていきたいと思います。
 
C1 学び合うコミュニティを培う-若い世代と地域を結ぶ-(会場:AOSSA)
 C1は、福井市教育委員会生涯学習室・福井市中央公民館の協力の下、JR福井駅東口前のAOSSAが会場です。SessionⅠではフロアをまたぐ空間的な拡がりのなかにポスターを配置し実践交流を行います。Session Ⅱでは、「持続可能なコミュニティをコーディネートする-若い世代と地域を結ぶ-」と題しシンポジウムを行います。若い世代が主体的に活動を進め地域に参画していることの意味を確認しながら、新しい世代の活動をどのように支えていけるのか、また、それをどのようにコーディネートしていけるのかを各地の取り組み事例をもとに考えていきます。SessionⅢでは、シンポジウムの問題提起を受け、6人程度の小グループを組み互いの取り組みを交流・共有していくクロスセッションを行います。多くの皆様のご参加・ご来場を心よりお待ちしております。
 
Session0 オリエンテーション 13:00-13:10 AOSSA6階(参加受付ブースあり)
SessionⅠ ポスターセッション 13:10-14:10 
SessionⅡ シンポジウム 14:20-15:50
      〈シンポジスト〉交渉中
      〈コーディネーター〉吉岡努(福井市教育委員会生涯学習室)・半原芳子(福井大学)
SessionⅢ フォーラム 16:00-17:40
 
C2 地域と学校はいかに学び合うのか-大人も子どもも育ち合うコミュニティへ-(会場:福井大学文京キャンパス)
 ここでは地域と学校の関わりについて考えます。たとえば、地域に暮らす大人たちや子どもたちが持つさまざまな要求に対して、学校を担う教職員たちはどのように応じますか。あるいは、教職員たちは地域の子ども・大人に対する責任をどのように果たしますか。このような相互関係をひとまず想定したうえで、学校と地域の関わりをとらえ直そうとしている活動や、地域に暮らす大人たちと子どもたちとの結びつきを編み直す取り組みを共有します。
 そして地域と学校が学び合うとはいかなる営みでしょうか。地域と学校に生きるすべての大人も子どもも育ち合う関係性はどのようにつくられるのでしょうか。このような問いにも立ち返りつつ、過去と未来の世代に対する責任を果たす地域と学校のあり様や、子どもと大人が学び合い育ち合う意味について、すべての参加者とともに考えましょう。
 
Session0 オリエンテーション 13:00-13:10 
SessionⅠ ポスターセッション 13:10-14:10 
SessionⅡ シンポジウム 14:20-15:50 
      〈シンポジスト〉市立札幌大通高等学校 (予定)
              安居の里を守る会 (予定)
      〈コーディネーター〉冨永良史(福井大学)
SessionⅢ フォーラム 16:00-17:40